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生のヒントと転機の8章
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【解説】
新しい組織コンセプトを旧体質が受け付けない場合
1.事実を観察し、本質を把握する

 A君が第一にやった事は、「観察」です。
 事前に聞いていた“噂”を鵜呑みにしませんでした。噂は所詮表面的な事実しか伝えないものです。
 先ず、自分の目で確認すること。
 それも、“その場”に身を置いて状況を把握することが大事です。

 この時の視点のポイントは、次の2点です。
@非常識とされる行為が続いているときは、「その行為をやめる」ことをストップする「禁止令」が働いている(その行為をやめさせないということ)
A非常識とされる行為が続いているときは、それ以外の事を推進させる「ドライバー」が働いている(その行為以上に優先順にが高いとされているものがあるということ) 


2.ターゲットを味方にする

 A君が意識を変えていかなければならない相手は誰でしょうか?
 課長でしょうか。それとも、女性社員でしょうか。
 迷ったら、自分の使命に立ち戻りましょう。 
 
 A君の使命は、新たな機能を付加することです。
 新たな機能を実行するのは課長ではなく女性社員です。
 つまり、ターゲットは、抵抗勢力として立ちふさがる課長ではなく、女性社員なのです。

 A君は、ここでも経理などの外の力を借りて、女性社員に直接働きかけました。
 もちろん最初は抵抗がありましたが、それを打開できたのは、この女性達を『躾がなっていない』と敵視せず、むしろ、そういう風に躾けられてしまったのだ、と彼女達の立場を共感的に理解したことにあります。
 女性達の置かれた立場を汲んだ上で、だからこそ学び直しが必要だ、という相手を成長させる姿勢で臨んだことが、女性社員の支援を生んだわけです。

 味方にするポイントは、相手の立場を深いところで共感的に理解するカウンセリング・マインドです。
 こうして一度信頼関係ができてしまえば、打つ手はいくらでも出てきます。
 最後には、外からお墨付きをもらうわけですから、上司も文句が言えません。
 


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