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生のヒントと転機の8章
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>アサーション

 自分の言いたいことをきちんと伝えることが出来るようになれば、セルフエフィカシーも向上しますよね。
 しかし、相手の気持ちを慮(おもんばか)ったり、さらに嫌な思いをすることを避けようとして、なかなか自分の気持ちを率直に伝えることができません。相手との関係を悪くすることなしに、自分の言いたいことを伝える手段が無いものでしょうか。
 …人間誰しも、皆同じ。
 その思いを乗り越えるために、アサーションという考え方が生み出されました。
 ここでは、アサーション概念の概要について記載します。

【辞書から】

 アサート(Assert):意見を表明する、権利を主張する、断言する
 アサーティブ(Assertive):断定的な、独断的な
 アサーティブネス(Assertiveness):我を張ること
 アサーション(assertion):主張、断言

 辞書を引くと、上記のような強烈な訳語が出てきます(^^;)。  しかし現在は、
 アサーション(assertion):「自分も相手も大切にする自己表現」
 という意味合いで使われています。



【歴史から】

 アサーションの概念は、1970年代のアメリカの女性解放運動に伴い出てきたものです。
 それまで、女性及び社会的弱者が暗黙のうちに奪われていた権利に気づき、それを取り戻すため、また、自明のこととして禁止されていた事項から自らを解放するために、「Assertion」という言葉を積極的に再定義したのではないか、と思います。
 「Be Assertive!(アサーティブであれ!)」― 遠慮せずにきちんと物を言おう…そういう思いが込められているのかもしれません。 



【12の権利】

 上記のような歴史的背景があるため、自分を取り戻すために、次の12の事項を「自分の持つ権利」として認識するよう啓蒙しています(「権利」だと認識すれば、「やってもいいんだ」と心の背中を押してくれますよね)。

1、押し付けられた役割にとらわれることなく、自分のための優先順位を決める権利
2、敬意をもって扱われる権利
3、自分の感情を認め、それを表現する権利
4、自分の意見と価値観を表明する権利
5、「イエス」「ノー」を決めて、言う権利
6、間違う権利
7、考えを変える権利
8、わからないことをわからないと言う権利
9、ほしいものやしたいことを、求める権利
10、人の悩みを自分の責任にしなくてもよい権利
11、まわりの人からの評価を気にせず、人と接する権利
12、常にアサーティブでなくてもよい権利


 これらを見ていると、グールディング夫妻の唱えた「禁止令」や、ケーラーの唱えた「ドライバー」からの解放、さらに人を縛っていた社会的規範からの解放であるように思います。
 つまり、時代や社会、地域や親などの環境から、いつの間にか刷り込まれ押し付けられてきた暗黙のルールに気づき、人間らしい自分を取り戻せ、ということなのでしょう。



【4つの自己表現の型】

 アサーションでは、自己表現の仕方を次の4つに分類しています。私はそれを、TAの自我状態との対比で次のように見ています(←私の勝手な見方です)
@攻撃的表現 くってかかる CP
A受身的表現  我慢する AC
B受身的攻撃的表現 従う振りして反抗する AC
Cアサーティブな表現 相手を配慮しつつ自分の気持ちをきちんと伝える NP+FC+A

 批判的なCPと、受動的もしくは反抗的なACのカップリングは良く見られるところです。
 アサーティブは、相手を受容し(NP)、しかし、率直に(FC)、冷静に(A)、自己表現しよう、ということでしょう。



【定義】

 少し難しく言うと、次のようになります。
自分の要求や意見を、相手の権利を侵害することなく、@誠実に、A率直に、B対等に、C自己責任で、表現すること

 @〜Cを、アサーティブであることの「4つの柱」と言います。


*では、実際にどのような表現なのか、次で解説します。


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