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レストランで: 運ばれてきた妻のお肉が温まりきっていませんでした。表面では分からず、かじってみて分かりました。 |
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せっかくのレストランでも、このままでは後味の悪い思いをするだけです。温かいお肉に変えてもらえば、このガッカリした気持ちを解消することができます。 | |
そこで、ウエイトレスを呼んで、肉が冷えている状況を告げ、温めなおしてもらうよう頼みました。 (責める調子ではなく、事実を告げる感じで穏やかに。また、「新しいのに変えて下さい」というのではなく、温かいのが食べたいわけですから「温め直していただけますか」) ウエイトレスは快く応じてくれ、しばらくすると全く新しいホカホカのものが届きました。 |
*上記のケースで、こちらが我慢したとすればどうでしょう。 @せっかくの時間が台無しになる、 A夫婦の間がまずくなる、 B店に八つ当たりする、 Cもうこの店になんか来るもんかと思う、 Dもう夫と食べに行くのが嫌になる (…まぁ、極端に考えると事の本質が分かるものです。 ^^;) *上記のケースで、高圧的な態度で出ていたらどうでしょう。 @お客だからといって、そこまで言うか、とウエイトレスが思う、 A何もそんな言い方しなくても、と妻が思う、 B変えてくれても、その後気まずさが残り、楽しい時間がすごせなくなる。 *いかがでしょうか、我慢することも、くってかかることも ×(バツ) ですね。 *アサーティブに対応した結果はどうでしょう。 @ウエイトレスも快く応じてくれ、しかも、全く新しいものが来て妻も喜びました。 A最初の幻滅は、店の再評価につながり、また来ようということになりました。 B店の方も、リピーターを確保できたのみならず、自分達の不注意に気づくきっかけとなったでしょう(←黙って、離れて行ったお客がいたかもしれませんし、これからも出てきたはずです。将来の損失を未然防止したことになります)。 Cウエイトレスは、お客さんが喜んでいる姿を見ることに喜びを感じ、自分の仕事に、そして自分が働く店に誇りを感じたでしょう。店は、お客のみならず従業員のロイヤルティ(忠誠心)をも獲得したことになります。 このように、アサーティブな対応は、相互に良い気づきをもたらし、同時に社会を良い方向へと導きます。 |