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生のヒントと転機の8章
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公私概念の本質:公私概念に内包される時空構造

(時間、空間、生きがいを座標にすると…)
"公"が同時代人に責任を持つ、いわば横に広がる空間概念なら、"私"は将来の日本に責任を持つ時間概念』と小説「あきらめの壁をぶち破った人々」の中で島津は言っています。それを下図で説明します。

― 公 ―

『働くというのは"傍"(はた)にいる人を"楽"(らく)にすること』=働くことは同時代に生きている人のために利すること。これが私の考える"公"の概念です。


― 私 ―

"私"というのは、将来の日本に責任を持つ部分です。
 例えば、子育て。子どもを育てるということは、将来の日本人を育てるということに他なりません。将来社会を背負って立つ人間を育成するという重要な役割を親は担っています。
 家庭や地域は、先祖から受け継いだ遺産を将来に伝えていくための大事な役割を担っています。

 “時”に刻まれた価値(知恵)を継承していく重責を担うのが“私”の概念です。

「滅私奉公」に始まり、“公”の概念のみが突出してしまったのが近代以降の日本でした。 その結果はいかがでしょうか。
『答えは、もう出ている。少子化だ。
 ちょっとイメージしてごらんよ。この狭い国土がモノで溢れかえっている。
 山は削られ干潟は埋められ、いらない道路やハコモノだけではなく大量のゴミまでが空間を埋め尽くしている。
 一方で、将来に影響する少子化に歯止めはかからない。
 超肥満体になった"公"と骨と皮だけの"私"を象徴する現象だよ』

(「あきらめの壁をぶち破った人々」より)



 …「滅私奉公」の思想が、国を滅ぼす道を歩ませているのではないでしょうか。
 都会や若者は、その時代の空気を体現します。
 都会や若者が“刹那的”になるのは、時間概念である“私”が貧困だからです。

『今のサラリーマンに、子育てや家庭や地域など、"私"の部分を考える時間があるかい?
 結局、それは自分を大事にしていないことにつながるし、将来の日本に対して極めて無責任だよ。いい大人なんだから付き合い残業なんかやめてさ、もっと自分の時間を作って本当に考えて行動しなきゃ。
 それが本当に世のためだろう」』(同上)


 バブル以降、利潤のためには何でもあり、という錯誤に陥っていた企業もようやく、CSR(社会的責任)に目覚め始めました。「モラル」「環境」「サステナブル」など、時間概念を意識し始めたといってよいでしょう。
『行動する前にその行動が生む結果をよく考えろということだ。
 つまり、"私"の部分でよく考えて、その結果を"公"の部分で行動に移すのさ。』(同上)

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」…考えないで進んだ時代は気楽でしたが、結局手痛い目に合い、社会は萎縮しました。大きな大きな授業料を払って、社会が学んだといってよいかもしれません。

 これからは、人のせいにせず、個々人がよく考えて行動する時代です。
 自信を持って“私”を大事にし、納得して行動しましょう。


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