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生のヒントと転機の8章
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3次元的メッセージの構造(2)

(人を介したメッセージ2)
人が何らかのメッセージを持って現れる、という話をしましたが、そのメッセージを持った人自身は無自覚です。が、自覚的に近づいてくる人もいます。例えば、次のような例…。
 勉強一筋、理系一本槍で来たA君は、大学入学という目標を達成した後、“精神的なもの”に対する強烈な“飢え”が沸き起こりました。

 学食(学生食堂)で、B君に話しかけられたA君は、その“精神的なもの”に惹かれて、誘われるまま、ある場所へ話を聞きに行きました。
 そこである男性に合わされ話を聞きますが、納得できないところを質問すると、“悪魔”にされてしまいました。
 こりゃヤバイ、とほうほうの体で逃げ帰るわけですが、敵もさるもの(?)。下宿にまで押しかけてくるようになりました。

 ある日、私のところへ「また来た」と、SOSの電話がありました。
 ぶらりと来た振りをして様子を見ていると、間もなくそのB君は帰っていきました。
 
 A君にアドバイスしたことは、自分が、自身の言葉で、力強く、きっぱりと断ること。そうでなければ、いつまでもネチネチと絡んでくる、ということです。

 ある時、A君は、私の後ろ支えに力を得て、きっぱりと拒否しました。
 以降、相手はあきらめ、勧誘に来なくなりました。

 さて、上記は「新興宗教の勧誘」の事例です。

 このケースでは、A君の満たされていないエネルギー状態の質が、“精神的なものへの飢え”であったために、布教活動をしているメッセンジャーが現れたわけです。
 (言い換えれば引っかかったわけです)

 熱心に布教活動をしている方々は、以前自分も心許ない状態であり、信心により救われたという体験をお持ちなのでしょう。
 彼らは、心に空虚や不安を抱えている人間をうまく見出すことができます。
 なぜか。

 以前の自分を探せばよいからです。
 以前の自分と同じような状況にいる人間は、自身が体験者であるだけに分かり易いものです。
 彼らは自覚的に、以前の自分と同じような臭い(満たされていないエネルギー状態の質)のする人間を探します。

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