人体の仕組みの中で、排熱の仕組みが最も重要だと書きました。 さて、「地球の平均気温が1度C上がる」と聞いても、あまりピンときませんよね。 では、自分の体温が37度5分。この状況が1年間続いたら、1年後あなたはどうなっているでしょうか? |
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人間の血液の成分は、海水−しかも深層水に近いと言われています。 人の身体にもガイアの血が流れているのです。 深層流は、酸素と養分を全洋域に運んでいます。 まさに人における動脈血と同じ働きをしているわけです。 そして、深層流と表層流の大循環が“海の体温”を一定に保っているように、動脈血と静脈血の循環は“ヒトの体温”を一定に保っています。 その大循環のポンプ役となっている北極海の氷山は、まさしくヒトにおける“心臓”そのものと言うことができるでしょう。 とすれば、温暖化により氷山が溶け出し、海水の沈降が少なくなり大循環が途切れかかっているということは、ヒトで言うと、高熱が続いて心臓が弱まり、血流(脈拍)が弱まっているということです。 つまりは、熱病に侵されて危篤状態に陥りつつあるということです。 |
海洋大循環(熱塩循環)により放出された熱は、大気を通して宇宙に放出されます。 人体では、血液循環により放出される熱は、皮膚を通じて大気中に放出されます。 人体の薄皮一枚(皮膚)が人体を護り体温の調節機能を担っているように、地球の薄皮である大気は地球を護り、地球の体温を調節しているわけです。 さて、この皮膚が膜に覆われて熱を外に放出できなくなったとすればどうなるでしょう。 夏の場合、1日平均5〜10リットルもの汗をかいて、体温を下げているそうです。 その汗腺もつまり、熱は行き場をなくし、体内にこもって苦しい思いをすることになります。 大気が汚れて熱を宇宙に放出できなくなるということは、人間にとって皮膚を膜で覆われることと同じなのです。 |
肺は細胞に酸素を供給し、二酸化炭素を排出する役割をしています。 ガイアでその肺の役割をしているのは森林です。 その最も大きな肺の役割をしているのは、アマゾンの密林でしょう。 森林がなくなるということは、肺がなくなるということです。 |