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コミュニケーションの大原則

原則2-立場を考える

 「上司に相談に行ったのに、いきなり説教を食らってしまった。」‥よく聞くぼやきです。

 一方、「最近の若い者は何を考えているのかよく分からん。と、思えば、いきなり辞めたいなどと言ってきた。」‥唖然としながら言う上司がいます。

 相談に行った“若者”は、理屈や説明を一方的に聞かされて、“説教を食らった”と思ったのでしょう。
 そして、相談しても無駄、自分の気持ちは受け止めてもらえない、と口を閉ざし、一人思いつめていきなり辞表ということになるのかもしれません。



 しかし、その時、上司は対話をしているつもりかもしれないのです。
実際に、自分は気さくな人間だからと、部下とも対等に意見交換しているつもりでいる管理職の方もいます。
 が、結果はこのミスマッチ。この不幸な結末に至った原因は何なのでしょうか。





この“若者”(A君とします)が先輩に相談に行った時のことと比較してみると、よく分かります。

 先輩は、先輩風を吹かして偉そうに話をします。しかし、どんなに偉そうに意見を言っても、A君はその意見を“先輩の言葉”として聞きます。

 先輩の意見は、どんなに偉そうであっても、同類項の意見なのです。

 一方、上司の意見は、どんなに気さくに言っても、それは決定権のある言葉なのです。
 つまり、上司の意見は決定なのです。

 
 不幸な結末に至った原因。それは、上司が自分の立場を自覚せずに話をしていたことにあります。
 対話をしているつもりでいるのは上司本人だけ。A君にしてみれば、いきなり意見を述べられれば、それに従うしかありません。上司の思いに反して、一方通行のコミュニケーションにしかならないのです。

 役付きの方は、好むと好まざるとに関わらず、その台の上に立ってものを言っているということを忘れてはいけません。

■ポイント

・上司と部下は対等ではない事を、上司は理解せよ
・上司の意見は決定権を持つ → 先に意見を言ってはダメ


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