誰がどういう観点から議論に関わっているか見えない頭の中を、 帽子を被せることによって外から見えるようにしようというのが「6色ハット」の効果の一つです。 |
「白・赤・黒・黄・緑・青」の6色は、 「事実・感情・批判・評価・提案・俯瞰」を現しています。 |
つまり帽子をかぶることにより、その人が「事実・感情・批判・評価・提案・俯瞰」のどの観点からものを言っているのかが分かるわけです。 |
1)「全員緑の帽子をかぶって発言して下さい」 ブレーンストーミングの際、こう言うことによって、黒(批判)なしで提案する状況ができます。 2)「この提案を黒の帽子をかぶってチェックして下さい」 一見いいと思われる提案でも、こうして気持ちを切り替えると注意点やリスクがボロボロ出て来るものです。 |
上記のように、色のついた帽子をかぶるという、とても分かりやすいイメージの効果で、
その場にいる人たちの気持ちを合わせ、共同歩調を取らせることが出来ます。
気持ちをあわせる。これが議論をする上でとても大事なことです (反対語の、気持ちがバラバラなまま会議をした場合と、気持ちをあわせて会議をする場合を想像してみると、結果の差が良くわかる気がします)。
1)は、気持ちを合わせる効果が良く出るケースです。 2)は、その気にさせる効果が良く出るケースです。 批判してはまずいという心のブレーキを、黒の帽子をかぶることにより外します。 むしろ、注意点やリスクを見つけてやろうと、積極姿勢に変えるわけです。 心のブレーキをはずして、その気になって探すと、後ろ向きではなく前向きな注意点が沢山見えてくるものです。 |