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さて、事実を把握し、向かうべきゴールも分かりました。 そこから組織改革の方向性が見えてきたとしましょう。 しかし、いざ具体的な提案となると、総論賛成各論反対となってしまいます。 議論しているのは生身の人間であり、夫々守るべき立場があるからです。 こういうときに正論のみで押し通そうとすると、 互いに引くに引けないこう着状態に陥ったり、 あるいはそれを避けるために妥協的な結論でお茶を濁すことになったり、 またある結論に達したとしてもわだかまりが残って、その後がギクシャクしてうまくいかなかったりします。 一方、当事者の気持ちのありかを探っていくと、そこに理由があり、思わぬブレークスルーポイントが出てくる場合もよくあります。 気持ちのありかを押さえ、さらに気持ちを一にもって行くことは、成否に関わるキーポイントなのです。 従って、赤(感情)を出し合う、聴きあうということは、会議を効果的に進める上でとても重要です。 私は、「6色ハット発想法」の最大の価値は、「感情」に市民権を与えたことにあると思っています。 これまで議論の場で無視され、方法論としての"思考法"の中にも当然ながら入り込む余地のなかった「感情」を、議論を進める上での大事な要素として取り入れたことはすぐれた着眼点だったと思います。 |