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3、実際に応用してみましょう

 拙著の主人公島津に登場してもらいましょう。彼が、外資系企業D社の方と話をしたときのことです。
外国本社から、福岡にカスタマーサービス部門を設置せよという指示が来た。すべきかいなか?

1)議論の展開

  @青→A赤→B白→C(緑→黄→黒)→D赤→E青
  @俯瞰→A感情→B事実→C(提案→評価→批判)→D感情→E俯瞰

青色のハット @最初に行うことは、目的を確認することです。「何故、設置するのか?」
赤色のハット A次に、その指示を受けた時の部門のメンバーの気持ちを聴いてみます。「その指示を受けた時に、どう思ったか?」
 すると、どうもいろいろと思いがあるようです。思いの背景には、本社で把握していない事実があるはずです。
白色のハット Bそこで、そう思った気持ちの背景にある事実の確認をします。
「なぜ、そう思ったのか?」
 気持ちから入っていくと、背景にある事実が次から次へと出てきます。
緑、黄、黒、そして青のハット Cその事実を基に出店のメリット(黄)→デメリット(黒)→代替案の提示(緑)→そのメリット(黄)→デメリット(黒) をどんどん挙げていきます。 
 そして、一つの案が選択されます。

 この議論の過程で、折に触れ繰り返し青の「目的」を再確認します。
 すると、議論が目的を明確にすることを助け、 明確になった目的が提案を絞り込むことを助ける、といういい循環が生まれます。
赤色のハット Dその案で進む場合の気持ちを確認します。「よし、これでいこう!」という合意がなされます。
青色のハット E最後に、議論の経緯をまとめて、その結論が組織の向かうべき方向と合致しているかどうかを確かめます。

→次のページで結果を紹介!!

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