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4、6色ハットと自我構造

 これから書くことは、蛇足です。
 私個人が理解を深めるために、自分でそう思っている、というお話です。
 あくまで、個人的見解としてお読み下さい。
 ただ、それをここに掲載する理由は、活用するに当たってより深い洞察が得られると思うからです。

 さて、何を思っているのか。
<エドワード・デボノの「6色ハット」とエリック・バーンの「自我構造」は似ているなぁ>
 ということです。
 以下の図で説明します。

1)6色ハット

6つのハット6色ハット構成モデル

2)自我構造

自我構造モデル CP(Critical Parent)   批判的、支配的な親
NP(Nurturing Parent)  評価的、保護的な親
A (Adult)         冷静な成人
FC(Free Child)      自由な(自然な)子供
AC(Adapted Child)   抑制的な(適応した)子供

 バーンは、あるクライエントと話をしていて、その人がいつも冷静であるわけではなく、時に応じて子供っぽくなったり、いかめしくなったりすることに注目しました。
 そして、子供っぽい自分や、親そっくりの自分など、人にはいろんな状態の自分がいる、ということに気づきます。そこから上の図のような自分の状態を表す概念図を作りました。

 バーンは、人が誰かと会話している時に、大人や子供のどの状態からものを言っているのか、コミュニケーションの分析に、この自我構造を用いました。
 これを「自我状態分析」と言います。


 自我状態分析では、外から情報として人にインプットされた事実は、その時のその人の自我状態で判断され、 コミュニケーション表現としてアウトプットされると見ます。
 一つの事実を批判的(CP)に見たり、評価的(NP)に見たりして、その観点からものを言うわけです。


 6色ハットでも、事実(白)は様々な色に染められることになります。

例えば、会議で最初に批判的な意見が出てくると、他の意見は出てきにくくなります。
 このコミュニケーションを自我構造から見ると、CPの強い人間と対すると他の人はACに押し込められ、しかし心の中では赤い感情の火がちろちろとくすぶることになるわけです。
 最初に、黒で塗ってしまうと他の色は塗ることができませんよね。


 一方、自我構造の研究結果から、創造性を重視する研究&開発マンの育成のためには、FCを育てることが重要と言われています。
 6色ハットにおいては、自由な提案と創造性を示す緑が、それにあたる部分だと思います。

 6色ハットの色は、それぞれ下表の右に書かれているものを象徴しているそうです。
 私は、下表のように対応してみています

FP:批判的 →黒(批判)裁判官の法服
NP:評価的 →黄(評価)太陽
A :冷 静 →青(俯瞰)青空からの眺望
FC:自 由 →緑(提案)植物の成長
AC:抑 制 →赤(感情)暖炉の赤い火


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