8、成果責任が機能しない理由 |
〈生活習慣と同じくらい自然に、"経営判断をせず個人に押し付ける体質"が身体に染み込んでいるのだろう。まさに企業を蝕む生活習慣病だ〉と、島津は思った。 上が下に無理難題を押し付ければ、下はしたたかに無化する。 経営者が決断責任から逃げるのであれば、下も実行責任から逃げる。 上が決断していないものを実行するわけにもいかないからだ。 これに対し、経営側はなんとか実行させようと「成果責任」や「目標管理制度」を持ち出してくる。 が、それに対する処世術もちゃんと身につけている。 なんらかの成果を書ける程度のところでほどほどにお茶を濁すのである。 本質的な議論に切り込む輩がいれば、青臭いと放っておけばよい。 それでも出てくる杭は上から叩いて潰すのみである。 姿勢を見せるためにやっているのであって、本質論で真面目にやられては身が持たない。 ほどほどにやっているから毎日残業ができるのだ。 カイシャ環境の中で生き延びるために、そういう処世術を身につけた人間を島津は何人も見てきた。 処世術とは、生物界の言葉に置き換えれば環境適応能力だ。責めるわけにもいかない。 しかし、こうして蔓延した集団無責任体制が日本経済停滞の元凶であり、組織を腐らせて倫理欠如のトラブルを生んでいるのだと島津は思っていた。 |
*「24時間闘えますか」―闘えるわけがありません。生きものですから…(^^;) 本気でシビアな残業を毎日続けていたら、 半年で兆候が現れ、1年以内にガタが来て、1年半以内にうつになります。人間ですから… ここでのポイントは、青字の部分です。人を活かすも殺すも環境なのです。 |
ところで、プロジェクトメンバーにも「言われたことだけ」をやるよ、というタイプのメンバーがいました。 彼は、評価もされない余計な事はしたくないと心を閉ざしていました。 が、見事に活き活きと変身して、プロジェクトに打ち込んでいきますいきます。 なぜ? どのようにして、彼は変わったのでしょうか? プロジェクトマネージャーの方、是非ご参考にしてください!! |