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12、「意見を言え」と言っているのに言わない理由

「簡単ですよ。
 相手に口を開かせるのだから、こちらは口を閉じるんです。
 代わりに耳を開ければいいんですよ。

 聴く姿勢を示すことです。
 聴いてくれると分かれば自然に口が開きますから」

「なんでも話せとは言っているんだけどね」



「人は上っ面の言葉なんか信用しちゃいませんよ。
 たとえば、なにか意見を言った時に間髪をいれずに富樫さんが回答しますよね。
 私から見たら全然受け止めていない。
 来た球をはじき返しているだけです」

「いや、そんなことはない。聞いた上で返しているよ」
 富樫は、腕を組み不服そうに語気を強めて反論した。

「今のご返事の中に二つの間違いがありますよ」
「?」島津の冷静な応答に肩透かしを食らった富樫は、わけが分からない顔をしている。

*人が言葉から受け取る情報は、わずか7%です。93%は、表情や態度などから受け取っています。上記とは逆に、口を開く例がこちらにあります。

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