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15、「耳5つに口1つ?」

「そうです。口を開くのは聴くことの半分でいいんです。
 言い換えれば、相手と話す時間のうちの三分の一でいいんです。
 私に言わせれば、その口を開くうちのさらに半分は相手の話を促すために使えばいいと思います。
 結局、自分がなにかを伝えるために口を開くのは六分の一でいいんです」

「たったの六分の一かね。一時間の会議では一〇分だ」
「そうです。それでいいんです。

 しかも、その六分の一でなにを話すと思います? 
 自分の意見じゃありませんよ。
 相手に考えさせるためのサジェスチョンです。
 それが、管理職のやることです」

「それじゃ決定できないじゃないか」

「決定? そんなものは一言で済みます。
 それまでに議論を尽くさせているから逆にボスの一言で決まるんです。
 言うことを聞かせるために意見を述べまくっているボスは、力不足を証明しているようなもんです。

 本当に力ある管理職は、議論を尽くさせて一言で決めるんですよ。
 それでみんな納得してついてきます」

「耳二つに口一つねぇ……あなたの言い分じゃ、耳五つに口一つだが、まぁ、頭に入れておくよ」

*「人を育成する耳と口の使い方」をご参照下さい

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