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23、抵抗勢力の抑え込み方

「はい。組織を変えていくにあたってもっとも重要な役割が、アンシャンレジーム(旧体制)の壁になることなんです」
「というのは?」

「たとえば、上杉鷹山が上杉家を立て直そうとした時の最大の危機は老中たちのクーデターでした。その危機を救ったのが旧体制のボスであった大殿です。

 大殿は『自分はなにもしなかったが、鷹山を連れてきたことが最大の成果だ』と言ってます。
 が、私は最大の貢献をしていると思っています。
 大殿はなにもしなかったからこそ旧体制から支持され、そして支持されたからこそ、大殿の一喝と厳しい処罰でクーデターは治まったのです。

 最大の危機の時に最高に威光を活かすことができました。
 まさに生涯に一度しか抜かない伝家の宝刀を抜いた一瞬だったと思います。
 大殿がいなければ鷹山の改革はならなかったでしょう」

「なるほど」
 野々村は感慨深げに相槌を打った。

*上記の他に、明治維新の例、日産自動車の例が小説の中では挙げられています。
 最後にモノを言うのは、トップの覚悟です。こちらもご参照下さい。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 
この小説は、『実用企業小説』です。

 「読んで現実の企業活動に活用できる」ということから、日本経済新聞社が新たに立ち上げたジャンルです。

 
そして、実際この本を読んで行動した人が現れました!

 その方から、『この本に出会わなければやる気が出なかった』というメールをいただき嬉しい限りでした。
 ある会社の方からは、『この本を読んで参考にするように』と取締役から改革メンバーにこの本が配られたというメールを頂きました!
 企業のみならず、大学の方からも「実践の書」として持ち歩いているという葉書を頂きました。
 
 こちらの書評にもある通り、使えるノウハウが満載です。

 是非、
会社生活における座右の書としてご活用いただければ幸いです!
 


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